2014年12月17日
Chapter - 行動の変容
条件づけにおいて、どんな強化スケジュールを用いるかは、きわめて重要な課題となる。
部分強化における強化の仕方は
A:反応回数に依存したもの → 率強化スケジュール
B:時間経過に依存したもの → 時隔強化スケジュール
それぞれに規則的か不規則的かに応じ、基本的には以下の4種類あげることが出来る。
定率強化スケジュール(fixed ratio schedule:FRスケジュール)
あらかじめ定めた回数の反応をする度に1回づつ強化する。
1強化あたりに要求する反応数をFRの次に続けて表す。
つまり、連続強化の場合、「FR1」ということになる。
強化ごとに反応の休止がみられる。
反応が始まると次の強化まで休止なく反応が続けられる。
変率強化スケジュール(variable ratio schedule:VRスケジュール)
1回の強化に要求される反応数が不規則に変化する。
1強化あたりに要求する反応数の平均値をVRの次に続けて表す。
強化後の反応休止は、殆どみられない。
始終反応が続けられる。
※4つの基本スケジュールのうちで最も高頻度の反応が生じる。
定時隔強化スケジュール(fixed interval schedule:FIスケジュール)
反応数にかかわりなく、既存の時間が経過する度にその時に起こった反応を強化する。
FIの後に固定時間間隔の値を続けて表記する。
強化時間が近づくにつれて、反応頻度が上がってくる。
変時隔強化スケジュール(variable interval schedule:VIスケジュール)
ある時間が経過したときに反応が起こればそこで強化するが、この時の時間間隔は不規則に変化する。
VIに続けて、変化する時間間隔の平均値を表示する。
低頻度ではあるが、一つ一つの反応の間隔がほぼ一定である。
反応パターンに変動が少ない。
持続定な定常状態を保てる。
